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茶道のお茶碗 産地はどこ? お茶室で日本を旅する

茶道のお茶碗 産地はどこ? お茶室で日本を旅する

茶道のお茶碗や、棗・・産地はどこ?

四畳半を基本とするお茶室。

二畳台目の小さなお茶室もあれば、広間の茶室もありますが、小さな部屋の中でも、ひとつひとつのお道具をよく見ると、日本各地やその歴史に思いを馳せることができます。

お茶碗や棗など、茶道具のひとつひとつは、季節やそのお茶会のテーマに合わせて、丁寧に選ばれます。

楽茶碗(京都)を始め、山口県の萩焼、九州の唐津など、茶道具として有名な産地があり、お茶碗に触れるだけでも、ちょっと旅行に行った気分になれるかもしれません?!




 

楽茶碗(京都府)

 

楽茶碗.JPG

電動ろくろなど使用せず、手捏ねだけで作られます。千利休が16世紀後半、亙職人であった長次郎に制作を依頼したのが楽茶碗の始まりです。

楽茶碗は、茶道において特別なお茶碗。色々な作家さんが楽茶碗を制作されていますが、代表であるのが千家十職のひとつで茶碗師の楽吉左右衛門です。現在、15代目でいらっしゃいます。

 

萩(山口県)

 

萩の筒茶碗.JPG

このお茶碗は筒茶碗といい、極寒の時季に使います。底が深いので、お茶が冷めにくいのです。

茶道においては、「一楽、二萩、三唐津」と言われ、愛されています。

歴史は、慶長9年(1604年)に朝鮮陶工の李勺光・李敬兄弟によって釜が開かれたことに始まります。色は白又は紅萩のびわ色です。「萩の七化け」と言われ、使えば使うほどに色が変化して味が出る特徴があります。

萩の湯飲み

こちらは湯飲みですが、私が中学生の時、修学旅行で買ってきたもの。

日常の器も美しいです。

 

 

 

唐津(佐賀県)

 

唐津

「三、唐津」のといわれるほど、茶道において親しまれています。

鉄絵や土灰釉などの素朴な味わいがあります。豊臣秀吉による朝鮮出兵により、日本に連れてこられた多くの朝鮮陶工の技術が導入されたことが始まりです。

 

 

備前(岡山県)

 

備前の花入

備前の花入れです。釉薬を用いず、焼締で釜の中の炎による窯変が美しい焼き物です。起源は古代の須恵器と言われています。

茶道体験古都オープンの際に、お祝いとして知人からいただいたものです。

 

 

 

織部(岐阜県)

 

織部の水差

織部は茶人・古田織部が指導して作らせたものとして有名です。美濃焼の一つとされています。歪みのある「沓形」の茶碗や緑色や幾何学模様が特徴的です。

この細水差は、10月だけ、「中置」というお点前の時に使っています。

 

 

信楽(滋賀県)

 

たぬき.JPG

信楽狸で有名な信楽焼ですが、たぬきだけではありません。

室町時代の末から茶道具として珍重され、桃山時代からは京都でも信楽の土を使って焼き物が作られました。

扇面の銘々皿

こちらは、扇形型の銘々皿。お客様がお一人のときなどには、銘々皿にお菓子をのせてお出しします。

 

 

 

雲火焼(兵庫県)

 

雲火焼

赤穂の釜で、大変珍しいものです。あまり聞いたことがないという人も多いのではないでしょうか。

この蓋置は、赤穂に旅行に行かれた方より頂戴した、作家・長棟州彦さんの作品です。

旅行に行くと、あまり知られていない、その土地の釜を発見することがあります。各地方に特徴があり、おもしろいです。何か一つ買って帰って使うと、旅行の思い出になりますね。

 

輪島塗(石川県)

 

棗.JPG

焼き物だけではなく、塗りの作品もあります。薄茶を入れる棗です。

持ってみると重みがあります。

輪島塗は、最近朝ドラの「まれ」でも再認識されるようになりましたね。

プラスチックの棗も練習用でよく売っていますが、本物は色合いや質感が違うので、見応えがあります。

 





茶道体験古都には、各地のお道具や季節のお道具を気軽に楽しんで見ていただけるようにと思い、ご用意しております。

茶道具としての貴重なお茶碗は、慎重に扱わなければなりませんので、初心者の方向けや外国人向け体験施設では、一律プレーンなお茶碗や季節感を特に意識しないお茶碗で点てる体験をすることが多いように思います。

しかし、それでは本当の茶道の雰囲気とも違いますし、楽しみが少ないのではないでしょうか?

茶道体験古都では、外国人の方にも、できるだけ様々な作品を見ていただき、日本を楽しんでいただきたいと思っています。

 

 

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