茶道体験を京都でするなら知っておきたいおすすめ情報
京都・金閣寺から徒歩1分の茶道体験教室「茶道体験古都」の倉中梨恵です。
京都に旅行に来たら、「茶道体験」「お茶体験」「お抹茶体験」してみたいな、と来ていただくお客様が沢山いらっしゃいますが、最近では特に、日本の伝統文化である茶道を体験してみたいという外国の方が日本人のお客様以上に多くなってきております。
茶室に日本の伝統文化が詰まっている京都での茶道体験は、「日本の総合芸術」とも言われ、カップルやご家族での京都旅行、学校での修学旅行、日本に来てくれた外国人のお友達を京都案内するためなど、様々なシチュエーションで京都を訪れる方におすすめの体験です。
とは言ったものの、お客様から「敷居が高いと感じていた」といったお声や「何を基準にどこを選ぶのが良いのか分からない」といったご相談を頂くこともございましたので、今回、「茶道体験の教室の選びのポイント」や、「料金の相場」など、茶道体験を京都で楽しむために知っておきたいポイントをまとめましたので、ご参考にしていただければと思います!
茶道体験の相場は??
やはり料金は、初めてご利用される方にとっては知っておきたい大切なポイントなのではないでしょうか?
実は京都の茶道体験教室の相場は、45分2000円~3000円とお財布にやさしい価格設定のところが多いんです。
(これが東京となると、土地が高いことがあるのか、3000円を超える場合が多いようですが)
価格だけであれば、1000円くらいで、ちょっとお点前を見て、お抹茶をいただくだけ!というショートプランもあったりはしますが、安いからといって、やはりそこはプランの中身がまちまちなので、安ければ良いというわけではありません・・・。
ご自身の目的に合わせたプラン選びが大切だと言えます。
意外と見えにくい?!茶道体験のプラン内容
同じように見えて、プランの内容は、雲泥の差があったりするので、注意が必要ですので、実際にいくつか、よくあるプラン例などをまとめてみました。
①お点前のデモンストレーション&茶点て体験
②お茶席体験&茶点て体験
③貸切茶道体験
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①「お点前のデモンストレーション&茶点て体験」のパターン
このパターンはお手頃価格の教室に多く、45分2000円くらいが相場です。
勘違いする方も多いのですがこれは、「自分で点てたお茶を召し上がっていただく」というプランです。
「お点前を見ながら、作法の解説付き。お茶を点てる体験もできます!」と書いてあれば、お茶席体験も、もちろん、できるものと勘違いしてしまいがちですが、お点前は、見本として先生が一服の茶碗を点てるだけ。
そして、その見本を皆で眺めて、さあ、では次は自分で点てて見ましょう!!ということですので、つまり、自分で点てたお茶だけを飲むというパターンになります。
お茶席体験がないということは、茶席での基本のあいさつの仕方を学ぶこともできません・・・。
点て方によっても、抹茶の味は変わったりしますので、外国人の方が、はるばる茶道体験に来たにもかからず、自分で点てたお茶しか飲まずに帰るという事態が発生することも。
せっかく京都までお茶体験に来たのに、ちょっと勿体ないのでは??と個人的には思います。
しかし、なんとなくお点前を見られて、抹茶の点て方が学べればそれでよい!という方には、お手頃価格なのでおすすめですね。
②「お茶席体験&茶点て体験」のパターン
京都でプロの先生方から茶道の初心者さんまで、様々な方が集まられているお寺や神社での「月釜」さながらに、お茶席を体験するというプランです。
茶室でのあいさつの仕方や、立ち振る舞いを学ぶことができます。
あいさつといっても、難しくはありません。
基本は3つだけです。
しかし、これを実際に教えることもなく、やってみる機会もないならば、もうそれは「茶道体験」であるのか??疑わしいと私は思っています。
京都の小中学校への出張茶道体験においては、「お点前のショー」は省いても、この挨拶だけは絶対に教える・・というくらい重要ポイントなんですよ。
「月釜」さながらに・・なので、もちろん、亭主が点てたお茶を召し上がっていただけます。
その後、自分でお茶を点てる体験も付いているので、お抹茶は2服いただけるということですね。
ちなみに、弊店・茶道体験古都の茶道体験は、この「お茶席体験&茶点て体験」のパターンです。
料金は、2700円(税込み)。お手頃価格のところと比べても、たった+700円で、茶道の作法や挨拶も学べてしまいます。
③貸切茶道体験
貸切茶道体験とは、カップルお二人だけや、ご家族だけで、茶室を貸切って茶道体験するものです。
この「貸切」も、ご相席茶道体験の内容をそのままに、ただ貸切るだけという意味の「貸切」もあれば、
貸切であれば、お菓子も教える内容もグレードアップしているという教室もあります。
例えば、
A社:ご相席茶道体験(薄茶・お干菓子付)→貸切茶道体験(薄茶・お干菓子付)と、内容に変化がないパターン。
B社:ご相席茶道体験(薄茶・お干菓子付)→貸切茶道体験(主菓子・濃茶(薄茶に変更可)・お干菓子・薄茶付)と、内容がグレードアップしている。
これは、どちらがどうかはお好みですが、
貸切で茶道を体験したいお客様は、もう一歩踏み込んだ体験を期待されているのではないでしょうか。
それなれば、美しい主菓子や、希望があれば濃茶と薄茶2種類とも体験できるプランは、理想的だと思います。
アルバイトさんや茶道のお稽古を継続されていないスタッフさんで対応されているお店だと、お濃茶は対応しませんという場合が多いと思いますが、
実は、茶道を教えるには、資格が要るのですよー!!
茶道の資格について
さて、茶道を教えるには、「資格」が必要という話が出たところで、資格についてもチェックしていきましょう。
例えば、裏千家流の茶道でいうと、「上級の引次」以上が人に教えることができる資格です。
参考:http://www.urasenke.or.jp/textb/culic/index.html
その他、「初級」「中級」などがありますが、これはある一定の段階に達したという資格であり、教える資格とは違うのです。
資格を持った先生が対応してくださるのか?もポイントとしてチェックしておきましょう。
茶道の流派について
「裏千家」という言葉が出てきたところで、次は、茶道の流派についてです。
三千家には、裏千家・表千家・武者小路千家があります。
それぞれ、作法やお道具、お茶の点て方が少しずつ違います。
また、千家以外の流派としては、藪ノ内流・遠州流といった「武家茶道」と呼ばれる流派があります。
三千家のお点前は似たところがありますが、武家茶道はまったく違う趣のお点前をされますね。
もし、お住まいの地域で、茶道をこれから学ぶことを予定して体験に来られる方は、体験教室が何流なのかも確認した方が良いかもしれません。
但し、「○○流」とうたっていても、資格のない方がスタッフの教室だと、所々違っていたり、質問しても答えが返ってこない場合があるので、注意が必要です。
ちなみに、弊店・茶道体験古都は、裏千家流です。
私は、専任講師の資格を取得しています。
裏千家の抹茶の点て方の特徴は、細かい泡を全体に点てることです。
クリーミーでまろやかな味わいになりますので、おすすめですよ。
茶道は総合芸術 日本の四季や文化を味わう
さて、ここまでの茶道体験教室の選び方、ご参考になりましたでしょうか。
最後に、弊店のことにはなりますが、私がとても大切にしているポイントをお伝えしておきたいと思います。
それは、お茶席体験を通して、日本や京都の四季折々の景色や文化も伝えることです。
「月釜」さながらに・・なら、上の先生方からは「何を今さら?」と言われそうな当然のことではありますが、意外と体験教室ではそこまで対応していないことが多いと思います。
お点前も、お茶碗などのお道具も、季節に合わせてふさわしいものがあり、一つ一つ意味があります。
五感を開放し、今の瞬間を味わえる茶道体験を目指しています。
https://jpn.teaceremony-kyoto.com