気がつけば、もう9月も残り1日となりました。
京都では、北の方では少ーしずつですが、紅葉が始まっています。
茶室では、春夏秋冬という「四季」よりも細かく、毎月か半月ごとに季節に合わせてしつらえが変化していきます。
10月だけ、釜が畳の真ん中に 中置き
あれ?何かテレビでもあまり見たことのないしつらえ。流派が違うのかな?
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
これは、「中置き」と言い、10月だけのお点前なので、ちょっと珍しい配置です。
水指を左側斜めに置き、蓋置きもその点前に置くことになります。
名残の月
中置きの10月は、「破れ風炉」や「やつれ風炉」と言われる風炉や、欠けたお茶碗を継いだもの等、わびた趣向が好まれることが多いです。
5月~9月まで親しんできた風炉の季節や、昨年の11月に口切りをして使ってきたお茶の「名残」を惜しみながら、再び11月の炉開きを迎えるまでの時間です。