京都の常照寺は、北区鷹峯にある、吉野太夫ゆかりのお寺です。
毎年、4月の第二日曜日に、吉野太夫の花供養茶会が開かれます。
茶室・遺芳庵にてお茶席、野点、煎茶席、そしてお蕎麦席もあります。
今年こそ、行ってみたい!と思っていましたが、観光のハイシーズンのため、私は行けず。母に行ってもらいました。
吉野太夫 花供養茶会
太夫とは、美貌と教養を兼ね備えた最高位の遊女に与えられる身分です。この常照寺にゆかりがあるのは、二代目吉野太夫。
才色兼備な女性だったことが、今でも語り継がれています。
髪飾りが非常に豪華ですね。
野点席。枝垂れ桜が咲く中で、美しいお点前を拝見。
多くのお客様が集まられています。
お菓子は、松屋藤兵衛さんの「花の友」。薄ピンク色の上品なお菓子です。
松屋藤兵衛さんといえば、松風も有名ですが、季節の主菓子も作っておられます。
抹茶だけでなく、煎茶席も
「茶道」「お茶会」といえば、裏千家で茶道を習っていて、茶道体験の教室も開いている私は、抹茶ばかりかと思ってしまいますが、
吉野太夫の花供養茶会では、毎年煎茶席もあります。
煎茶席は、私はほとんど経験がありませんので、花供養茶会で参加してみたいと思っていたのですが、行けずに残念。
来年こそは、少しでも時間を作って行ければと思います。
太夫さんにお会いできる
花供養茶会の日は、太夫道中があります。
太夫さんは、年中裸足だそうで、高下駄を履いて歩かれます。三枚歯の高下駄で、つま先で弧を描くように歩かれるのが伝統。
吉野太夫さんといえば、春は常照寺の花供養茶会、秋は嵐山のもみじ祭りでお目にかかります。
きらびやかな衣装と髪飾りは、大勢の人が集まる野点席でも、いつもその場がぱっと華やかになります。
常照寺
京都市北区鷹峯北鷹峯町1
花供養茶会:毎年4月の第2日曜日