京都観光 リアルな海外の反応!毎日接客している私がヒアリングした結果
京都は、寺社仏閣など文化財の拝観はもちろん、和食や京料理と呼ばれる美しい懐石料理や、茶道体験等の文化体験など、様々な観光コンテンツがある「観光都市」です。
海外のお客様を毎日お茶室でお迎えしていると、京都観光のご感想や、日本の他の地域と比べての京都への評価も、リアルな声を伺うことができます。
外国人のお客様が、何に興味を持たれているか等は、だいたいJITO(日本政府観光局)のデータを見れば分かりますが、直接話を聞ける環境程貴重なものはありません。
京都の交通事情や、京都の街並み、そして京都人についてはどのような印象を持たれたのでしょうか??
京都の交通は、混雑しがち 桜シーズンと紅葉シーズンは、要注意!!
「バスが混みすぎて、遅刻してしまいました!」
「金閣寺や清水寺などは、人が多すぎました」
「外は人が多すぎたけれど、茶室に入ると、ゆっくり、穏やかな気持ちになれました」
ハイシーズンには、海外のお客様から、こんな感想をよく伺います。
桜のシーズン(3月末から4月半ば)は、実は、観光目的で訪日されている外国人観光客が1年の中で最も多くなる時季です。
その他季節も訪日外国人は増えているのですが、観光施設で働いている私たちの意見は、「春」はダントツに外国人のお客様が増える時期だという意見で一致しています。
桜の時期が、イースター休暇や中国の休日に重なるという背景もあるのでしょう。
一方、紅葉シーズンは、元々、日本人の観光客だけでもいっぱいでしたが、さらに海外のお客様も増えたことで、バスや道路の混雑が恐ろしいほどになってきました。
私どもがおります、金閣寺周辺の京都市北区エリアは、それほどでもないのですが、東山エリアの混雑状況が、大変です。
特に紅葉シーズンは、清水寺近辺の市バスの混雑に巻き込まれると、下手すると、もしかして、京都市内を移動するよりも、大阪・名古屋に移動するほうがよほど早い場合もあります。
ハイシーズンには、できる限り地下鉄や京阪電車、京福電車、阪急電車を利用することをおすすめします。
世界遺産・金閣寺は、結局バスでしか行けないのですが、最寄りの地下鉄北大路駅からは、101・204・205系統と結構たくさんバスが出ています。
北大路駅から金閣寺道まではバスで、余裕をもって15~20分。短距離ですし、ハイシーズンでもそれほど混雑しない区間です。
または、JR円町から204・205という手もあるし、嵐山から京福電鉄に乗って、北野白梅町駅から市バスへ乗り換えるコースも考えられます。
最も混雑する東山エリアは、市バスでも移動できますが、京阪の清水五条又は祇園市場から歩いて清水寺まで行く方が早いかもしれません。
ハイシーズンは、ぶらぶらとお店を見ながら、散歩していた方が、バスに乗ろう寄り早い場合もありえます。
目的地が電車で行ける場所なら、電車を利用。近くに電車の駅がないなら、最寄りの電車の駅までは、電車を利用し、そこからバスやタクシー利用がベストですね。
京都の街は、美しい。Beautiful City!
京都は、京都駅もかなりモダンですし、大阪や東京ほとではないにしろ、そこら中にコンクリートのビルがあるため、外国人のお客様の中には、がっかりされている方も多いと噂に聞きます。
確かに、ヨーロッパの古城地域に比べると、京都は景観の重要性をあまり考えてないなと思います。
しかし、私がお茶室でお会いした方からは、あまり悪い印象についてはお聞きすることがなく、「京都は美しい街ですね」と本当に感動しておっしゃられていることの方が多いです。
何を根拠に「Beautiful」とおっしゃられているのか、もう少し詳しく聞いてみると、
「モダンな都市でありながら、伝統的な街並みもあり、自然もあり、それが同時に共存しているのが良いよ」
という意見が多数でした。
なるほど、そういう意味でなら、納得ですね。
京都は、繁華街もあるけれど、ちょっと路地を入れば、町家のカフェがあったり、寺社仏閣があったり。
そして、市内には鴨川が流れ、嵐山・嵯峨野の竹林もあります。
京都人はやさしい?!
他府県の日本人からは、何かと「京都の人間は・・・」となぜか嫌われることが多いような印象ですが、海外の方からは、そんな風には言われません。
「東京に比べて、京都の人はのんびりしているね」
↑これ、よく言われます。
歩くスピードも、確かに大都会の方がみんな早いですから、そう感じられるのでしょう。
「道を聞いたら、教えてくれるから、日本人はやさしいね。英語が分からなくても、教えようとしてくれる、感動した!」
こんな嬉しいお話しも度々、聞きます。
京都の人は、おだやかな雰囲気で、やさしいという印象を持っていただけているようですね。
これは、短期滞在の外国人のお客様だから、まだ本当の京都を知らないから・・なのかもしれませんが、嬉しいことです!
いや、京都人は本当は怖いと言いたいのではありませんが、長期で京都に住んでいる他府県の大学生や転勤族の方などは、皆さん口をそろえて、京都独特の住みづらさを感じておられるようですから、何かあるのは間違いないでしょう。
京都出身の私でも、京都で新しくお店をすることが、どんなに大変かと感じることがありますので、新参者には冷たいところがあるのです。
しかし、一見の海外のお客様に対しては、はるばる来てくださった「お客様」ですから、当然あたたかくお迎えする気持ちがみんなあるのでしょう。
外国人観光客が外さない、京都の人気観光スポットは?
だいたい、外国人の方は、トリップアドバイザーで人気NO.1に輝いている伏見稲荷は、外さず行かれるようです。
伏見稲荷の赤い鳥居の並びは、とても日本らしいと感じる方が多いようですね。
そして、金閣寺や清水寺、嵐山という有名所は、日本人の観光客の方と同じようによく行かれています。
二条城も、サムライがいた場所として大人気。
「二条城にサムライが扇子を畳において、お辞儀している模型があった」
という話は、外国人のお客様からよく伺います。
また、最近、二条城では、抹茶を自分で点てる体験ができるようになっているらしく、挑戦されている外国人の方がたくさんいらっしゃいます。
以上、どこの本にも書いていないリアルな声もあったかもしれません。
海外のお客様は、京都の交通や人気観光スポットの混雑状況には、大変さを感じておられるけれど、京都の人や風景には、比較的満足されているようです。
もちろん、伝統文化体験も、大変喜んでいただけております。
お茶席を英語で体験できる、弊店の茶道体験は、「自分でお茶を点てる方法を教えてもらえて、楽しかった」「日本のtea ceremonyの意味を知ることができた」と喜んでいただいています!