茶道でネイルはしていてよいの?ピアスは?
(弊店の、観光のお客様の体験は、そこまでは求めていませんが)
第一の理由として、お道具を傷つけないために。カツンと貴金属がお茶碗に当たったら、大変なのです。
第二の理由として、茶室は非日常の世界であり、日常の世界のことは、いったん置いてきて、心穏やかに過ごしていただきたいから。
お客様のためでもあるのです。指輪って、特に、人の様々な想像や感情を引き起こす道具でもありますからね。
そういうことは、いったん置いてきて、お茶席にいる間は、非日常の世界に浸ってほしいのです。
それでは、ネイルはどうでしょうか?ピアスは?
茶道でネイルは、基本NG
最近は、ジェルネイルや、キラキラしたストーンのついたネイルが、女性の身だしなみだとされているのかと思うくらい、流行っていますね。
中には、男性専用のネイルサロンもあるようで、爪の身だしなみは、常識になってきているようです。
そんな中、私は、生きてきて一度もネイルサロンに行ったことがありません。
20代初めから、茶道を習ってきたので、ネイルをする機会がなかったのです。
以前は、お堅い銀行に勤めていたこともあり、派手なネイルは会社としても禁止だったので、爪のおしゃれは縁遠いものでした。
時々、綺麗なネイルを見ていると、「いいな、ちょっとやってみたい!」って思うこともありますが、「でも、明日には取らないといけないし・・・」となって、やめてしまいます。
指輪や長いネックレスがNGなのと同じ理由で、長い爪はお茶碗など茶道具を傷つける恐れがありますし、
お茶席では、お道具をじっくりと見て楽しみ、お茶をいただくことに集中しますので、派手な爪の色は、雰囲気を壊す元になってしまいます。
お茶室では、お道具が主役であり、自分が目立ってはいけないのです。
あ、こちらの観光のお客様の体験では、そこまでのことは求めていませんので、気にせず、気軽にいらしてくださいね!
透明なネイルで、カラーのないものならば、私は、そこまで厳しくとがめる必要はないと思いますが、それも「気分を害する」と思う方もいらっしゃるようなので、まぁ、何もしないのが無難かもしれません。
茶道でピアスも、基本NG
ネイルと同じような理由になりますが、ピアスもしない方がよいと思います。
ピアスは、長いネックレスのように、畳に座ってかがんだ時にカツンとお茶碗に当たるという恐れもないため、良いのではないか?と思いますが、
やはり、大きな飾りや、ゆらゆら揺れるピアスは、お道具よりも目立ってしまいますので、避けた方がよいでしょう。
小さめで目立たないものは、問題ないように思いますが、やはり、これも、厳しい目を持っている方からすぐにチェックが入りますので、まぁ、やめといた方が無難かなと思います。
あ、何度も言うようですが、弊店は外国人観光客の方も非常に多く、鼻ピアスしてくる方もいらっしゃいますし、観光のお客様には、そこまで求めていません。
指輪は外してもらえたら安心ですが、特にドレスコードもありませんので、お気軽にいらしてくださいね。