コロナの影響で、家で過ごす時間が多くなられていることと思います。
これから大恐慌が来るとしたら、一番大事なのは、食料を常に備蓄しておいたり(買占めではなく)、
収入源の確保だったりですが、
こんな時だからこそ、家でのちょっとした文化的な楽しみは必要です。
気持ちに余裕を持つためにも。
剣山がなくても、花瓶があればできる「投げ入れ」のいけばなをご紹介します。
剣山なしでできる!投げ入れのいけばな
ご紹介するのは、たくさんある型の中のひとつ。基本の型のひとつです。
このような、寸胴の花器を使い、剣山がなくてもいけることができます。
フラワーアレンジメントとの違いは、
空間を埋め尽くさないこと。
日本文化は、余白の文化と言われるように、
「間」のとり方が重要です。
今回のステップは以下の通りです。
【花材】
・山吹
・白のカラー
・ピンクのなでしこ
【ステップ】
- 花器に十字に枝を貼る
- 花材を適切な長さに切る。
- 山吹(体・用)を入れる
- 白いカラーを入れる
- ピンクのナデシコを入れる
1、十字に枝を貼る
このように、十字に支えとなる枝を貼ります。
花材の中の太い枝を、直径の長さに切って使います。
今回は、山吹の枝を使用しました。
2、花材を適切な長さに切る
花材の適切な長さとは?
ここで、花材は3つのラインに分けられます。
体(たい):寸胴の花器の長さ×2倍+直径くらい。山吹を使用します。
用(よう):体の4分の3。山吹を使用します。
副(ふく):体の2分の1くらい。カラーとなでしこを使用します。
副は、それぞれ花と花が同じ高さ・角度になることを避けて入れるため、
後から切ります。
体と用をまず決めて、切りましょう。
水切りをすると、花が長持ちします。必ず水切りしましょう。
3、山吹を入れる
まず、体を入れます。50-80°倒します。
次に、用の枝を奥に入れます。30-50°です。
体と用(ここでは山吹)は、花器の内面にもたらさない方がベターです。
うまくバランスが取れない場合は、
支えの十字に針金などでくくりつけても構いません。
体と用の枝が平行にならないようにします。
4、カラーを入れる
この時、カラーも、高さや角度がそれぞれ異なるように入れます。
カラーとなでしこは「副」にあたりますので、
だいたい40-60°です。
カラーは、長さを長く保って、まっすぐに寸胴に入れることも可能ですが、
角度を付けたい場合は、斜めにさして、切り込み面を、花器の横壁面に付ける方が良い場合もあります。
その場合は、このように、斜めに切り込みをいれます。
平行にならないように。
カラーの茎の曲がりを活かすといいですね。
5、なでしこを入れる
カラーの白が入ったら、その間に、ピンクを入れます。
カラーやなでしこは、花器にもたらして、前に倒してもOKです。
4月の春の花材を使いましたが、
季節のお花や木を選んで、トライしてみてくださいね!