茶道をする意味がわからない。何が楽しいの?
茶道は、それを好きな人がやる趣味なので、趣味がない方にとっては、何が楽しいのか分からないと思います。
私も、釣りやゴルフの趣味はありませんので、それらが何が楽しいのか?全然分かりません。
しかし、京都観光に来たら、「京都らしいことがしてみたい!」ということで、普段は特に興味を持たれていない方も、茶道体験に来てくださいます。
すると、「思ったよりも、面白い」と言っていただけることが、結構あるので、何が楽しいのか?個人的な見解をお伝えしたいと思います。
茶室は、美術館!抹茶とお菓子だけが楽しみではない。
お抹茶とお菓子が食べたい!という目的だけならば、京都のカフェに行けば、いくらでも食べることができるでしょう。
一方、お茶室では、お茶碗、棗、茶杓、お軸・・すべてが芸術品であり、日本文化の総合芸術です。
ただお菓子と抹茶をいただくだけには、相違ないのですが、その中にも、季節のお茶碗やしつらえ、禅語など、さまざまな仕掛けがあるのが茶室。
ひとつひとつ意味があるので、お道具を拝見しながら、その日のお茶会の趣向を探っていくのも、楽しいです。
感性豊かになれる時間を過ごすことができます。
こちらの記事も読んでみてくださいね。「お茶会の楽しみ方」
非日常の空間で、心落ち着く時間を過ごせる
茶室は、非日常の空間です。
お茶会といっても、女性起業家さんの「お茶会」とは違って、日常の話題やビジネスの話はあまりしません。
お茶を習われている方にとっては当たり前かとは思いますが、茶道体験に来ていただくお客様からは、「お茶室では、会話しないんですか?」とよく聞かれます。
静かな非日常の空間に、最初は少し戸惑うことがあるかもしれません。
しかし、その静寂な空間は、日常からしばしの間離れ、心を落ち着ける時間となるのです。
初めて弊店で茶道体験された方からは、「日頃から、こういう時間を持ちたいですねー」と言っていただけることが多いです。
茶道は、型が決まっていて、堅苦しいのでは?
茶道は、型が決まっているからこそ、心が落ち着く空間や「間」を作れるのだと思います。
みんなが違う動きを、自由にしていてよいのなら、それは日常になってしまいます。
お茶をいただくときにも、お隣の方に「お相伴いたします」「お先に頂戴いたします」とあいさつをするのですが、
この挨拶とお辞儀をする動作にも、ひとつひとつ意味があり、茶室には静寂の中にも、和やかな雰囲気が生まれます。
言葉にすると、伝えるのが難しいですが、
実際に体験をしてみると、もっと伝わりやすいと思います。
京都観光にいらした際には、茶道体験古都で、体験をしてみてくださいね。