おいしい抹茶の点て方は、流派によっても違う!
お抹茶と聞いて、皆さんは、どんなお茶をイメージされますか。
実は、抹茶の見た目は、茶道の流派によっても違います。
ある流派では、良しとされる点て方が、ある流派からみると、まだ完成していないお茶だと捉えられてしまうこともあります。
何が正しいと全国的に決まっているわけではないので、それぞれお好みです。
お抹茶を点てる過程を検証!
薄茶は、茶杓で2回お茶をすくってお茶碗に入れます。
そして、お湯は、柄杓に半杓ほど。70~80CCほどです。
ここから、茶筅でお茶を点てる過程を見てきましょう!
抹茶にお湯を注いだだけの状態
こちらは、抹茶にポットのお湯を注いだ状態。
まだ粒粒としていて、口当たりがよくありません。
まろやかな味もしない気がします。
表千家流 半分泡立てた状態
表千家では、抹茶を点てすぎません。
「三日月に点てる」などと聞きますね。あまり泡を点てすぎないのだそうです。
うっすらと泡が残る感じで、表さんはこんな感じでしょうか。
私は裏千家なので、写真の感じがもし違っていたらごめんなさい。
ブクブクと泡が目立つ状態
恐らく、このようなブクブクとした大きな泡が目立っている状態は、どの流派にもないのではないでしょうか。
口当たりもきめ細かい泡が立ったものとは違いますし、見た目も乱雑な感じがします。
裏千家流 きめ細かい泡を点てた状態
こちらが、裏千家の抹茶(薄茶)です。手首のスナップを聞かせて茶筅をよく振り、きめ細かい泡を点てるのが特徴です。
真ん中がぷっくりと盛り上がっており、見た目も美しいです。
口当たりは、泡がきめ細かいので、軽くてやわらかく、味もまろやかになります。
よく喫茶店で出される薄茶も、裏千家流のお抹茶が多いように思います。
抹茶は苦いと思われがちですが、点て方によって味が変わります。
まろやかに飲みやすいものをと考えれば、きめ細かい泡を点てた状態が、一番飲みやすいのではないでしょうか。
私は、裏千家の茶道を学んでいるので、このタイプの抹茶に親しんでいるので、そう思います。
ちなみに、薄茶とはまた別物の濃茶はこちら。薄茶の3倍の濃さです。
茶道体験は抹茶点て体験?
茶道体験と聞いて、皆さんはどんなイメージを持たれるでしょうか。
①お客様として、お菓子と抹茶をいただける。飲み方の作法も教えてもらえる。
②自分で作る、お抹茶点て体験。点て方を教えてもらえる。
③①②の両方
普通の「お茶会」であれば、お客様ご自身が点てる機会はないので、①でしょうね。
お茶会では、作法は教えてもらえませんが。
②は、自分で点てるので楽しい体験だと思います。おいしい抹茶を点てるコツを教えてもらえば、家でも役に立ちます。お子様にも人気です。
でも、初めての点てる体験であれば、自分で点てても上手にできないことも多いので、本来のお薄の味は体験できないかもしれないですね。
私の茶道体験教室では、外国人観光客のお客様もたくさん来ていただいていますが、オーストラリアの若い人の間で、抹茶が流行っていると聞いたことがあります。
また、京都の老舗・一保堂はニューヨーク支店もあり、海外でも日本茶が注目されていますね。
しかし、オーストラリアでは、茶筅がないので、スプーンで抹茶を混ぜて飲んでいる方も多いのだと聞きました。
日本では考えられないですね。茶筅で点てなければ、おいしくないと思います。
実際、スプーンで飲んでいたオーストラリアのお客様は、弊店の茶道体験でお茶を召し上がってみて、
「今まで健康に良い抹茶は、苦いものだと思っていました。でも、この抹茶はすごく美味しい。苦くないです!」
とご感想をいただきました。
茶道の流派・点て方によって、見た目も味もこんなに違う抹茶。
一度体験してみてくださいね。
I’m truly enjoying the design and layout of your blog. It’s a very easy on the eyes which makes it much more enjoyable for me to come here and visit more often. Did you hire out a developer to create your theme? Fantastic work!